パナソニック株式会社が、4Kを超える高解像度で、世界で初めて(※1)HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した眼鏡型VR(仮想現実)グラスを開発したと発表しました。
重量などは発表されていませんが、画像を見る限りかなりコンパクトで軽量であると推測できます。従来の高性能VRゴーグルの大きさと重さが手軽にVRを楽しむ上でのボトルネックとなっていますので、没入感を損なわずにこのサイズが実現できれば、VR体験がより身近になりそうです。
2020年に日本でも5Gが商用化されますが、コンシューマ向けのサービスについて「革新的な何か」は未だ見えてきません。そのような中で、VRは現実的に見て最も5Gの恩恵を受ける可能性のある分野なので、今後の開発に期待したいですね。
こちらのVRグラスは現在ラスベガスで開催されている「CES2020」のパナソニックブースに参考出展されているとのことです。
【本開発品の主な特長】
1. 4K超/HDR対応の高画質
・Kopin社(※2)とパナソニックが共同開発したマイクロ有機ELパネルを搭載
・画素境界が網目のように見える「スクリーンドア効果」の発生を抑え、自然で滑らかな映像を実現
2. 超低音から高音まで広帯域再生に対応する高音質
・磁性流体を用いたテクニクス独自のダイナミック型ドライバーを採用することで振動板の正確なストロークを可能とし、超低歪再生を実現
3. 小型・軽量でヘッドバンドのいらない快適な装着感
・Kopin社(※2)・3M社(※3)・パナソニックで新たに共同開発した光学モジュールを採用することで、歪みを抑えた自然な映像を超単焦点で表示。小型・軽量で眼鏡のような形状を実現
- ※1 HDRに対応した眼鏡型VRグラスとして。2020年1月7日発表時点。パナソニック社調べ。
- ※2 Kopin Corporation。米国マサチューセッツ州に本社を置き、ウェアラブルヘッドセット製品向けにキーデバイスを開発、販売。
- ※3 3M Company。米国ミネソタ州に本社を置くグローバル企業。化学・電気素材を家庭用品から自動車まで様々な業界に展開。