※この【天体望遠鏡 eVscopeブログ】は実際のユーザーの方のお声を記事にまとめたものです
2021年5月12日 ツインクエーサーを撮影!
海外のeVscopeユーザーがツインクエーサー(Twin Quasar, Double Quasar)を捉えたという情報を知り、私も撮影してみました。
クエーサーは宇宙で最も明るい天体のひとつであり、非常に離れた距離に存在し極めて明るく輝いているために、光学望遠鏡では内部構造が見えず、恒星のような点光源に見える天体。
このツインクエーサー(Q0957+561)は地球からおおぐま座の方向に約138億5000万光年離れた位置にある約91億年前の宇宙に存在するクエーサーで、初めて発見された重力レンズ効果の実例とのこと。
重力レンズ効果により、一つのクエーサーが2個に見えているそうである。
eVscopeに対象天体の赤経、赤緯情報を入力すると、あとは自動導入してくれる。
撮影した画像をネット画像やSkysafariなどのアプリでツインクエーサーの該当位置に淡いながら2個並んだ点像が確認できました。
上の写真は中心部を少し拡大、明るくした画像です。
Skysafariで調べてみると、これは+16.1等級のようです。50cmドブでの限界等級ぎりぎりのようですね。アマチュアで撮影できる最遠天体かどうかはよくわかりませんが、最遠ランキング上位に位置するのは間違いないでしょうね。多分。 汗)
90億年ほど前に放たれた光を今捉える、というところに惹かれての撮影です。子供の頃、今見えている星の光は遥か昔に放たれたものやでと聞かされても、なかなか理解できなかったです。