※こちらのレビューは、2019年7月のジェスチャー機能追加前に書かれた記事となります。
指に装着することで、骨伝音でスマートフォンのメッセージを聞いたり、内部のマイクで電話したりできる「ORII」。実際に使ってみると、スマートフォンでできることを秘書に話してやってもらっている印象を持ちました。今回は、そんなORIIの便利さや装着感などを詳しくご紹介していきます。
秘書に何かを聞いたり、やってもらったりしている感覚
ORIIでできることは以下の3つです。
- 電話の発着信
- メッセージの読み上げ、発着信
- SiriやGoogleアシスタントの使用
どの機能もスマートフォンをわざわざ出したり、手にとったりすることなく使えるので思った以上に便利です。
特に便利だと感じたのは、スマートフォンのボイスアシスタント機能。
ORIIのボタンを親指で押し、天気や渋滞情報などの知りたい内容をしゃべれば、そのまま答えを返してくれます。
日常動作からスムーズにORIIの操作へ移行できるのが便利です。なお、新着メッセージの確認や音量の調節もボタンからシンプルにできるようになっており、ユーザーフレンドリーさを感じます。
また、ORIIへの指示や返答は、ORIIのマイクやスピーカーでおこなうわけですが、骨伝音で聞く音声は、隣の人の話を聞いている感覚を持てるほど明確なものです。
ちなみに、マイクも左右を切り替えることができ、両手で試してみても問題なく使用できました。
通知を知らせるバイブレーションや色を変えられるのも良い配慮です。
しゃべるだけでカレンダーアプリなども使え、次の予定や新着メッセージの読み上げもしてくれるので、さながら秘書に簡単な用事を頼んでいるかのような便利さです。
機能だけなら最近のイヤホンなどにも同じようなものが備わっています。
しかし、着けていられるシチュエーションが限られるイヤホンとちがって、ORIIはずっと着けていられるのもポイントです。
より身近に使えるガジェットであることをお見せするために、装着感などもご紹介していきましょう。
ORIIの着用感は良好!防水もあるので常につけていられる
初めてみた時は「それなりに指がつかれそうだな…」と感じていたのですが、実際にORIIを装着してみると、予想以上に快適でしたので、ご紹介していきましょう。装着感を快適にしているのは、以下の3点だと思われます。
- リングサイズが3サイズ展開(各サイズのパッケージには4種類のリングが入っている)
- リングの厚みは薄く、他の指に干渉しない
- 前重量わずか9.5g
上記3点について、詳しくご紹介していきます。
まず、リングサイズにはS、M、Lの3サイズがあり、各サイズに4種類のリングが用意されています。
おおよそのサイズを選び、そこからしっくりくるサイズを選ぶことができますし、季節によって若干指の太さが変わるという場合でも安心でしょう。
※現在は10種類のサイズのリングが同包されています
また、リングはかなりしっかりしており安心感がありますが、厚みは適度に薄く、他の指がじゃまになりません。
最後に、全重量がわずか9.5g(リングはちょうど中間のサイズを装着)なのが決め手です。適度な大きさに対して軽いので、「指が疲れて着けていられない…」ということがありませんでした。
常に着けていられる装着感のおかげで、ORIIはイヤホンよりも「より生活に密着したスマホ操作ガジェット」という印象になっています。スマートフォンを出さなくても音声で用事を完結させてくれる、そんな便利な存在が常に指に待機している印象です。
Written by 室井一誠