「スマート家電で、生活を今よりもっと便利で快適に!」といったアピールの製品を目にすることが最近多くなってきましたよね。ですが「そもそもスマート家電がどういったものなのかよくわからない」「設定するまでに手間がかかりそう」「自分には難しいのでは・・・」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、スマート家電デビューに必要な基本知識と、初心者におすすめの製品カテゴリー、更にはそれぞれの利用シーンをご紹介致します。
スマート家電の疑問を解消して生活に取り入れ、より快適なライフスタイルを手に入れる参考にしてみてください。
スマート家電とは
スマート家電とは、スマートフォンを使って遠隔操作ができるインターネット接続機能付き家庭用電子家電のことです。スマートフォンに専用のアプリをダウンロードし家電を連携すれば、運転開始、電源のON/OFF、タイマー予約など様々な操作を、インターネットを介して、自宅はもちろんのこと、通勤途中、外出先などどこからでも行うことができます。
「IoT家電」と「スマート家電」の違い
「IoT家電」も「スマート家電」も、インターネットに接続された家電のことです。厳密に定義されているわけではありませんが、「IoT家電」の方が広義な意味でインターネットに接続された家電のことで、「スマート家電」の方が家電の中でも、特に、スマ―トフォンなどから遠隔操作できる家電の意味で使われることが多いです。
また、室内の複数の家電をスマート家電に切り替えることは「スマートホーム化」と呼ばれています。(参照元:「IoT家電ってどんな家電?スマート家電との違いとは」Active Sleep 2022年9月)
初心者におすすめスマート家電5選
現在、実に様々なスマート家電が販売されていますが、中でも特に初心者でも扱いやすく直ぐに生活をより快適にしてくれるスマート家電をご紹介致します。
1.ロボット掃除機
ロボット掃除機はスマートフォンにインストールしたアプリを使えば外出先からでも、お掃除の実行を命令することができるだけでなく、スケジュール管理や、現在の清掃状況を手元で確認することができます。
これだけれもすごい機能ですが、ロボット掃除機は、ここが寝室でここがキッチンといったように、部屋の状況をAIが学習していき、効率よく掃除できるルートを自動で計算してくれるので、無駄な電気代の節約にもなります。
ロボット掃除機があれば、例えばこんな時や人に便利です。
「急に友達が家に来ることになった!」
「出がけ際、掃除をする時間がなかった。」
「在宅勤務で家にいる時間が多くなって、床に埃がたまりやすくなった。」
ですが一方で、
「ごみ捨ては結局、毎回自分でやるんだから面倒。」
「細かい物が置いてある場所は掃除して欲しくないのに・・・。」
と思われる方もいるかもしれません。
ロボット掃除機も日進月歩で、現在、上記のようなお悩みを解決している機種も多く販売されています。例えば、「清掃禁止エリア」を自分でも設定できたり、清掃したゴミを専用紙パックに吸い上げてくれて2か月に1回程度のごみ捨てで済むロボット掃除機もあります。
おすすめは掃除機内のゴミを自動で収集してくれるロボット掃除機
2.スマート電球
スマート電球は、スマートフォンからコントロールできる電球です。 スマート電球を使うことで、決まった時間に照明が自動的にオン・オフできるだけでなく、フェードインとフェードアウト機能も付いてます。また、スマート電球の中には、内臓スピーカーがついているものもあり、連携したスマホの音楽をより良い音質で楽しむことができます。またカラーを自由に調節可能なものもあります。
スマート電球があれば、例えばこんな時や人に便利です。
「寝起きが悪いので、起床時間に徐々に照明を明るくしたい。」
「出張や旅行などで家にいないことが多いので、留守の時も照明を定期的につけて防犯対策をしたい。」
「在宅勤務とプライベート時を部屋の雰囲気を変えることで上手く切り替えたい。」
ですが一方で、
「そんなに照明に機能があったり、付けたり消したりしたら電気代がかかるのでは・・・。」
と心配される方もいるかもしれません。
スマート電球は、LED電球の一種なので、実はとてもエコです。価格もお手頃なので、スマート電球デビューに最も適しているかもしれません。
3.スマートスケール
スマートスケールは、Wi-Fi接続機能を持った体重計です。体重、BMI、体脂肪率だけでなく、筋肉量、骨量、基礎代謝量、体内年齢 など複数の項目を計測でき、そのデータをアプリでグラフ化してくれるので身体の変化とその特徴が一目で確認できます。 また専用アプリ内では設定した数値目標に対しての進捗管理もできます。
スマートスケールがあれば、例えばこんな時や人に便利です。
「日々の健康管理を手軽にしたい」
「筋力トレーニングの成果を数値で把握したい 」
「ダイエットの効果をモニタリングしたい」
ですが一方で、
「家族には自分の体重とか知られたくない。」
「6人家族だけど、みんなで使えるのかな・・・。 」
と思われる方もいるかと思います。
スマートスケールは、乗るだけでユーザーを自動判別してくれ、それぞれのアカウントに計測結果が反映されます。データは他のユーザーには非公開にできるので、体重や目標を秘密にできます。
また、スマートスケールの専用アプリはユーザーの登録人数が無制限、連携できるスマホも無制限なので、家族みんなで使うことができます。
おすすめは多様な項目が測定できてグラフ化してくれるスマートスケール
4.スマートプラグ
スマートプラグはWi-Fi機能を搭載した電源プラグです。スマートプラグに家電をつなぐことで、スマートフォンの専用アプリからオン/オフをリアルタイム、もしくは予約操作できます。いま家にある家電も簡単にスマートホーム化できるのがスマートプラグの魅力です。ただし、電源の抜き差しだけでオン/オフ切り替えができ、電圧があまり高くない家電という制限がありますが、条件を満たせばサーキュレーター、加湿器、間接照明、電気ケトル、コーヒーメーカー、ホットカーペットなど多くの家電をスマートホーム化できます。
スマートプラグがあれば、例えばこんな時や人に便利です。
「リモコンのない間接照明の電源をソファやベットから操作したい。」
「朝起きる時間に自動でコーヒーが入るように設定したい。」
「帰宅10分前くらいからホットカーペットを温めておきたい。」
ですが一方で、
「複数台のスマートプラグを1つのアプリで管理できるのかな・・・。 」
「複数の家電を一つ一つ起床時間に合わせて予約設定するのは面倒。」
と思われる方もいるかと思います。
同じ仕様のスマートプラグを複数台使用するのであれば、一つのアプリ画面から同時に管理することができます。また、アプリから複数の家電をシーンごとにまとめて設定できるので、例えば起床時間に合わせて、コーヒーメーカー、照明、ホットカーペットのオンを一括で予約設定できます。
また、現在、AlexaやGoogleHomeなどのスマートスピーカーに対応しているスマートプラグがほとんどですので、スマートプラグに接続した家電を音声だけで操作することも可能です。
WiFi スマートコンセント Alexa/GoogleHome/Siri対応
WiFi スマートコンセント Alexa/GoogleHome/Siri対応
WiFi スマートコンセント Alexa/GoogleHome/Siri対応
WiFi スマートコンセント Alexa/GoogleHome/Siri対応
WiFi スマートコンセント Alexa/GoogleHome/Siri対応
おすすめは複数の家電をシーンごとにまとめて設定できるスマートプラグ
5.スマート洗濯機
スマート洗濯機は、専用のアプリを使えば、外出先や離れた部屋から、操作が可能なWi-Fi機能を搭載した洗濯機です。更に、洗剤や柔軟剤の最適量を自動投入してくれる機能のあるスマート洗濯機もあります。
スマート洗濯機があれば、例えばこんな時や人に便利です。
「外出先から帰って来たタイミングで洗濯・乾燥終了し、衣類を取り出せるようにしたい。」
「洗浄剤や柔軟剤の適量を毎回量って入れるのが面倒・・・。 」
「洗濯終了予定時刻の変更、乾燥運転の追加・取り消しを外出先から操作したい。」
ですが一方で、
「専用の洗剤や柔軟剤を使わないといけないのかな・・・。 」
「本体で予約した洗濯終了予定時刻の変更、乾燥運転の追加・取り消しはできるのかな・・・。 」
と思われる方もいるかもしれません。
スマート洗濯機によっては、自分が使用したい洗剤・柔軟剤の銘柄をアプリから選んで設定でき、登録した洗剤・柔軟剤の最適量を自動投入できるものもあります。便利なだけでなく、適切な洗剤量で洗濯できるので、洋服へのダメージを軽減することができます。また、本体で予約した設定もアプリからリモートで変更の操作をすることができます。
WiFi スマートコンセント Alexa/GoogleHome/S
おすすめは使用したい銘柄の洗剤・柔軟剤をアプリで設定できるスマート洗濯機
スマート家電のメリット
室内の家電をスマート家電に切り替えスマートホーム化を進めることで、それぞれの家電に付属したリモコンや本体スイッチを使わずに、スマートフォンのアプリや音声で家電の操作が完結するため生活の利便性が向上します。またロボット掃除機やスマート洗濯機など生活に密着したスマート家電を導入することおで、日常的な家事の負担を大きく軽減できます。更に、スマート家電はより効率の良い処理方法を提案してくれるので、節電効果もありエコです。
スマート家電のデメリットと克服のポイント
スマート家電はセキュリティが弱いと外部からハッキングを受けてしまう危険性があるので、事前にセキュリティ設定が十分か確認をしてから導入することをお勧め致します。
また「アプリを定期的にアップデートする必要があるのは面倒・・・。」と思う方もいるかもしれません。しかしながらスマート家電のアプリはリモコンや本体スイッチなどよりも、より直感的なインターフェイスで操作性も高く、自身のライフスタイルに合わせて多様な設定ができるので、アプリのアップデートの手間がかかったとしても、生活における効率は更に高まります。
もう一つのデメリットは、スマート家電で家事にかける労力が減ることで、一日のカロリー消費が減り、気を付けないと“スマート家電太り”になる可能性があることです。例えば、30分の掃除機掛けの消費カロリーは訳122kcalと言われています。これは、スライスチーズ約2枚分にあたります。(参照元:「家事でカロリーはどのくらい消費できる?ダイエットにも最適」カジドレ 2021年12月 )
しかしながら、今まで掃除にかけていた30分をジョギングなど別のエクセサイズに充てることで、より健康的なライフスタイルに変えることができます。例えば、一般的なジョギングのペースで30分間走る場合、消費カロリーは、200~280kcal程度と言われています。 ですので、ロボット掃除機を導入し、今まで掃除に充てていた時間をジョギングの時間にシフトすることで、最大160kcal/30分のカロリー消費効率を上げることができます。(参照元:「ジョギングは毎日走るべきか?ダイエット成功のための理想的な頻度」ルネサンス 2020年2月)
スマートホーム化で空いた時間をエクセサイズに充てて、スマートスケールで計測し、より健康的で効率の良いライフスタイルを目指してみる、というのも良いかもしれませんね。