結論:どっちがオススメなの?
結論から言うと「投影の美しさ、台形補正」を重視するならMoGo Pro。「持ち運びやすさ、軽量」を重視するならNebula Capsule II がオススメです。
今回は、投影の色合いや明るさ、台形補正や投影距離など様々な項目で2つの比較を行いました。どちらを買おうか迷っている方のお役に立てるよう、徹底的に比較したので是非ご覧ください。
次の目次から好きな項目にジャンプできます。
【目次】
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XGIMI MoGo Pro
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Anker Nebula Capsule II
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外観と付属品
上品なメタリック感とシンプルなフォルム。どんなインテリアにも溶け込みそうです。
大きさと重量
両方とも600mlペットボトルよりコンパクトなサイズ感。1リットルの牛乳パックよりも軽いので女性でもカンタンに片手で持てます。
Nebula Capsule II の方がMoGo Pro よりも160g軽く、手にフィットする円柱型なので持ち運びやすいです。出来るだけ荷物を軽くしたい方や頻繁に持ち歩く方はNebula Capsule II がオススメ。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
大きさ [mm] | 高さ150, 直径80 | 縦105.5 x 横94.5 x 高さ146 |
重さ [g] | 740 | 900 |
三脚穴とスタンド
両方とも底面には三脚穴が空いているので三脚に取り付けることが出来ます。
ボタンとインターフェース
上面には音量ボタンなどが付いています。基本的な操作ならリモコン無しでも可能です。
背面には電源ボタンや接続端子があります。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
インプット | USB-C, HDMI, USB | DC, HDMI, USB |
アウトプット | ヘッドフォン | ヘッドフォン |
付属品
Nebula Capsule II の付属品はコンパクト。USB-Cの電源ケーブルで充電できて、コンセントプラグは折りたたんで収納できます。
MoGo Pro リモコンはNebula Capsule II と似た使い心地。DC電源ケーブルは重く、かさばります。
実際に投影した際の比較
スペック面ではMoGo Proが投影解像度、明るさともに上回っています。実際に投影すると、どのように映るのでしょうか?
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
投影解像度 | 1280 x 720 (HD) | 1920 x 1080 (フルHD) |
明るさ | 200 ANSI ルーメン | 300ANSIルーメン |
実際に2台を日光の入らない部屋に並べて比較していきます。
※暗所で壁に投影したものをスマホで撮影しています。そのため実際の投影より多少荒い画質に見える可能性があります。
色合いの比較
Nebula Capsule II は綺麗な投影ではあるものの、少し青っぽい色合い。MoGo Pro の方が色の再現度においては勝っていると言えます。次の比較画像を見ても違いが分かります。
Nebula Capsule II の投影は、人の顔色を青白く見せることがあります。
上記の画像では、女の子の表情から受ける印象が大分違います。これは映像の解釈にも影響が出てきそう。
しかし、落ち着いた色合いの投影だと大きな違いは感じませんでした。色味にこだわらない方や静かな雰囲気の作品をよく見る方であれば、Nebula Capsule II でも十分かもしれません。
しかし、出来るだけ本来の色合いを楽しみたいならMoGo Pro をオススメします。鮮やかな色合いのアクション映画や美しい映像が見所の作品を見るならMoGo Pro を選んだ方が後悔が少ないでしょう。
投影解像度の比較
画像の手前の植木鉢をご覧ください。草の絡まった部分を見れば解像度の違いは一目瞭然。
「フルHD」のMoGo Pro はしっかりと細やかな葉や茎を表現できていますが、「HD」のNebula Capsule II はMoGo Pro に比べるとボヤっとした投影になっています。画像を拡大すれば明らかな違いが分かるはず。
映像を隅々まで堪能したいならMoGo Pro がオススメです。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
投影解像度 | 1280 x 720 (HD) | 1920 x 1080 (フルHD) |
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明るさの比較
Nebula Capsule II に比べると、MoGo Proの方が+100 ANSI ルーメン明るいです。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
明るさ | 200 ANSI ルーメン | 300 ANSI ルーメン |
しかし暗い部屋で投影してみた時には、明るさの違いはあまり感じませんでした。
電気をつけた時の投影はこんな感じ。両プロジェクター共に、映画鑑賞をするときは部屋を暗くして使うのがよさそうです。
投影距離
投影したいサイズに対して必要な投影距離は次の通りです。投影距離に対する投影サイズは両者ともほぼ同じです。しかし同じ距離でもMoGo Proの方が若干、大きい投影サイズになります。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
40インチ | 1.15 m | 1.05 m |
60インチ | 1.73 m | 1.57 m |
80インチ | 2.46 m | 2.10 m |
100インチ | 3.08 m | 2.62 m |
※投影距離について、MoGo Pro は実測値からの計算、Nebula Capsule II は公式情報(外部サイト)を元にしています。
投影サイズ
最大投影サイズは両方ともに100インチです。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
投影サイズ | 20 ~ 100 インチ | 30~100インチ |
パソコン画面投影時の遅延
HDMIケーブルを用いてパソコン画面を投影してみました。下記から動画をご覧いただけます。
Nebula Capsule II はほとんど遅延を感じません。
一方、MoGo Proは若干の遅延を感じます。スライドの表示などであれば支障無さそうですが、パソコンの映像を鑑賞する際は気になるかもしれません。
台形補正(キーストーン補正)の比較
Nebula Capsule II とMoGo Pro の台形補正をまとめると次の表になります。MoGo Pro は垂直・水平ともに台形補正できるので、さまざまな設置場所に対応できそうです。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
垂直方向の台形補正 | 〇 | 〇 |
水平方向の台形補正 | × | 〇(※) |
台形補正範囲 | 垂直: ±40度 | 垂直: ±40°、水平:±40°(※) |
※MoGo Pro の水平台形補正は手動
Nebula Capsule II の台形補正
Nebula Capsule II は垂直方向の台形補正を搭載。三脚に載せて投影が上下にずれてしまっても、瞬時にキレイな長方形に直して投影してくれます。
また、手動で垂直方向の台形補正することも可能です。リモコンを使って調整できます。
しかし、水平方向の台形補正は出来ません。そのため壁にレンズをしっかり平行に向ける必要があります。
ですが、Nebula Capsule II はフォルムが円柱なのでレンズがどこを向いているか分かりにくくなりやすく、壁に平行に向けるのが難しいです。
水平方向の台形補正はできないので、セッティングは少し手間がかかります。
実際の台形補正の様子は、動画でもご覧いただけます。
MoGo Proの台形補正
MoGo Pro も垂直方向の自動台形補正に対応。レンズが上下にずれてしまっても直ぐに補正します。
水平方向の台形補正は自動では出来ませんが、手動で調整することが可能です。
リモコンの十字キーを使う事で手動補正ができます。狭い部屋など設置場所に制限がある場合でも安心。実際の台形補正の様子は動画からご覧いただけます。
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オートフォーカスの比較
Nebula Capsule II のオートフォーカス
Nebula Capsule II は本体を動かすとオートフォーカスが起動します。オートフォーカス時には青色のマークが表示されます。
MoGo Proのオートフォーカス
MoGo Pro も本体を動かすとオートフォーカスが起動。オートフォーカス中はXGIMIロゴの円マークが表示されます。
Nebula Capsule II はたまにオートフォーカスが起動しない事があるのですが、MoGo Pro はちょっとした動きでもほぼ毎回オートフォーカスが起動します。オートフォーカスについてはMoGo Pro の方が頼もしく感じますね。
実際のオートフォーカスの様子はぜひ動画からご覧ください。
音質の比較
スピーカー
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
スピーカー出力 | 8W | 3W x 2基 |
メーカー | Scan-Speak | Harman Kardon |
どちらも十分に映像鑑賞を楽しめるキレイな音質です。実際に聴き比べした際、音質の違いはあまり感じませんでした。※聞こえ方には個人差があります。
駆動音
両方とも静かな場所では駆動音が聞こえますが、映像鑑賞の邪魔にならない音量です。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
騒音 | 30 dB以下 | 30 dB未満 |
下記の動画から実際の駆動音を聞くことができます。
使いやすさ
ソフト面の使い心地はほぼ同じ
どちらもOSは、Android TV 9.0。そのため使い心地もほとんど同じです。ホーム画面には様々なアプリやオススメ動画が並び、リモコンや音声入力で操作します。
Android TVとは、Google社が提供しているAndroidを搭載したスマートテレビ用のOSです。Google Playストアからは4,000を超えるアプリがダウンロードでき、数えきれないほどのゲームや動画アプリ、その他アプリが楽しめます。
YouTube、Hulu、dTV、Abema TVなどの動画アプリもダウンロード可能です。ただしNetflixなど一部アプリは下記の手順でインストールする必要があります。
Nebula Capsule IIでNetflix、Amazon Prime Videoを利用する方法(外部サイト)
MoGo ProでNetflix、Amazon Prime Videoを利用する方法
セッティングのしやすさ
セッティングのやりやすさについては、MoGo Proの方が上でした。
MoGo Proはフォルムが直方体に近いので壁に平行に合わせるのが簡単です。
しかし、Nebula Capsule II はフォルムが円柱なのでレンズがどこを向いているか分かりにくくなりやすく、壁に平行に向けるのが難しかったです。
さらに、MoGo Proは台形補正が垂直方向、水平方向に対応しているので設置場所にかなり融通が利きます。一方、Nebula Capsule II は台形補正が垂直方向のみです。
総じて、MoGo Proの方がセッティングしやすいと感じました。
持ち運びやすさ
持ち運びやすさは、Nebula Capsule II の方が上だと感じました。MoGo Proより160g軽いのに加えて、手にフィットする円柱フォルムが持ちやすいです。
また付属品の電源ケーブルはMoGo Pro に比べてかなり軽量でコンパクト。コンセントプラグは折り畳めます。少しでも荷物を軽くしたい方や頻繁に持ち運ぶ方はNebula Capsule II がオススメです。
ちなみにMoGo Pro、Nebula Capsule II の両方ともバッテリー内蔵、内部ストレージを搭載しています。事前にしっかり充電し、内部ストレージやUSBメモリに動画ファイルを入れておけば、アウトドアで動画鑑賞を楽しむことが可能です。
持ち運びに便利なトラベルケースも販売されているので、プロジェクターと一緒に購入するのも良さそう。
Anker Nebula Capsule II 公式トラベルケースXGIMI MoGo シリーズ用キャリングケース
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Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
大きさ [mm] | 高さ150, 直径80 | 縦105.5 x 横94.5 x 高さ146 |
重さ [g] | 740 | 900 |
連続使用時間(※) | 動画3時間、Wi-Fi利用時2.5時間 | 動画4時間、音楽 最長8時間 |
バッテリー内蔵 | 〇 | 〇 |
内部ストレージ | 〇 | 〇 |
※ 使用環境により異なります
口コミ
口コミや使った人の話を聞くと、どちらのプロジェクターも高評価が大半でした。
Nebula Capsule II の口コミ
私はプロジェクターを慎重に購入するために、これまでレンタルしたり、ネットで調べて比較検討したりして時間をかけましたが、このプロジェクターにたどり着いて、本当に良かったです。
引用元:Amazon カスタマーレビュー
MoGo Pro の口コミ
文句なし! 初めてのプロジェクターでしたが、設定も簡単で説明書読まなくても大丈夫でした!サイコーの商品です!
引用元:YAHOO!ショッピング レビュー
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価格
価格を比較すると、Nebula Capsule II の方がお手ごろな価格です。
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
税込み価格 | 59,800円 | 74,800円 |
1.5万円の価格差は悩みどころ。しかし、実はMoGo Proにはお得なゲット方法があります。ECサイトGlimpseに会員登録すると10%offクーポンを使って購入することが可能です。
10%offクーポンを反映させると 74,800円 → 67,320円。Nebula Capsule II との価格差は約7,000円程度に縮まりました。
これなら価格差を気にせず好みのプロジェクターを買う、という選択もアリなのではないでしょうか。
10%offクーポンが発行されるMoGo Pro販売ページはこちら
※価格情報は2021年3月時点のものとなります。最新情報は各商品ページをご覧ください。
※10%offクーポンは予告なく終了する可能性がございます。最新情報はMoGo Pro販売ページをご覧ください。
国内サポートの有無
Nebula Capsule II もMoGo Pro も国内サポートに対応しています。詳細は公式サイトをご覧ください。
総評
持ち運びやすさの面ではNebula Capsule II に軍配が上がります。軽さや持ちやすいフォルム、コンパクトな付属品などはMoGo Proより優れていると言えるでしょう。アウトドアやプレゼン発表などで「よく持ち運ぶプロジェクター」として選ぶならNebula Capsule II がオススメです。
一方、解像度の高さ、補正機能など「上質な映像体験」を重視するならMoGo Proが優れていると感じました。このコンパクトな筐体でここまでのクオリティを実現しているのは凄いです。グラフィックにこだわるならMoGo Proをオススメします。
次のトピックではMoGo Pro 、Nebula Capsule II それぞれの違いや共通点をまとめました。ぜひご購入の参考にしてください。
MoGo Pro が勝っている部分
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
投影解像度 | 1280 x 720(HD) | 1920 x 1080 (フルHD) |
台形補正(自動) | 垂直 | 垂直 |
台形補正(手動) | 垂直 | 垂直、水平 |
Nebula Capsule II が勝っている部分
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
税込み価格(2021年2月時点) | 59,800円 | 74,800円 |
本体サイズ | 直径80 , 高さ150 mm | 縦105.5 x 横94.5 x 高さ146 mm |
重さ | 740 g | 900 g |
Nebula Capsule II をAmazonで見る(外部サイト)
MoGo Pro とNebula Capsule II の共通点、似ている点
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
明るさ | 200 ANSI ルーメン | 300 ANSI ルーメン |
推奨投影サイズ | 20 ~ 100 インチ | 30 ~ 100 インチ |
スピーカー出力 | 8W | 3W x 2基 |
投影方式 | DLP | DLP |
画面縦横比 | 16:9 | 16:9 |
インプット | USB-C, HDMI, USB | DC, HDMI, USB |
アウトプット | ヘッドフォン | ヘッドフォン |
騒音 | 30 dB以下 | 30 dB未満 |
OS | Android TV 9.0 | Android TV 9.0 |
Google アシスタント | ○(リモコンや接続マイクからの音声操作) | ○(リモコンや接続マイクからの音声操作) |
連続使用時間(※) | 動画3時間、Wi-Fi利用時2.5時間 | 最大動画4時間・音楽8時間 |
光源寿命 | 30,000時間 | 30,000時間 |
バッテリー内蔵 | 〇 | 〇 |
内部ストレージ | 〇 | 〇 |
三脚穴 | 〇 | 〇 |
※上記の連続使用時間は目安であり、使用環境により変わります。
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スペック一覧
Nebula Capsule II | MoGo Pro | |
投影解像度 | 1280 x 720(HD) | 1920 x 1080(フルHD) |
明るさ | 200 ANSI ルーメン | 300 ANSI ルーメン |
本体サイズ | 直径80 , 高さ150 mm | 縦105.5 x 横94.5 x 高さ146 mm |
重さ | 740 g | 900 g |
投影方式 | DLP | DLP |
画面縦横比 | 16:9 | 16:9 |
投射サイズ | 20 ~ 100インチ | 30 ~ 100インチ |
自動台形補正 | 垂直 | 垂直 |
手動台形補正 | 垂直 | 垂直、水平 |
台形補正範囲 | 垂直: ±40° | 垂直: ±40°、水平:±40° |
スピーカー出力 | 8W | 3Wx2基 |
CPU | クアッドコア A53 | Amlogic T950X2 |
GPU | クアッドコア Mali 450 | Mali-G31 |
RAM | 2GB | 2GB |
ストレージ | 8GB | 16GB |
OS | Android TV 9.0 | Android TV 9.0 |
Google アシスタント | ○(リモコンや接続マイクからの音声操作) | ○(リモコンや接続マイクからの音声操作) |
インプット | USB-C, HDMI, USB | DC, HDMI, USB |
アウトプット | ヘッドフォン | ヘッドフォン |
Wi-Fi ※1 | 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n | 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n |
Bluetooth | 4.0デュアルモード / A2DP | Bluetooth 4.2/5.0 |
騒音 | 30dB以下 | 30dB未満 |
連続使用時間 ※2 | 動画3時間、Wi-Fi利用時2.5時間 | 最大動画4時間・音楽8時間 |
光源寿命 | 30,000時間 | 30,000時間 |
※1 屋外での5GHz帯の使用はお控えください。
※2 使用環境により異なります。
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※当記事における価格や仕様、デザインなどの商品情報は2021年3月時点の物であり、予告なく変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご覧ください。
※各プロジェクターはリセット後、初期の標準設定のまま使用しました。