【レビュー】XGIMI AURAとHORIZON Proを徹底比較!並べて投影してみました

XGIMI から待望の超短焦点プロジェクターAURA が登場しました。HORIZON Pro との違いが気になる方も多いはず。

どちらもXGIMI製で4K、2000ANSI ルーメンを超える明るさ、リッチなスピーカーなどが揃っていますが、その分どちらを選ぶべきか迷います。

今回はそんな方に向けて、実際の投影の比較や機能性などを検証しました。是非ご覧ください。

【目次】

  1. 外観
  2. 投影の比較
  3. スピーカーの比較
  4. 補正機能の比較
  5. 価格の比較
  6. 総評

↓今回レビューする商品はこちら

外観

左:AURA 右:HORIZON Pro

AURAはシルバーを基調としたデザイン。HORIZON Proはブラックを基調としたデザイン。どちらもシンプルでどんなインテリアにも馴染みそうです。

左:AURA 右:HORIZON Pro

AURAの方が本体サイズも大きく、約11kgと重ため。最初のセッティングは少し大変です。大型テレビのように据え置きでの使用が一般的になります。

対してHORIZON Pro は女性でも持ち運びしやすいコンパクトサイズ。据え置きプロジェクターとしてはもちろん「リビングから寝室に持ち運んで映画鑑賞」といった使い方も簡単にできます。


AURAHORIZON Pro
大きさ606 × 401 × 139.5 mm208.4 x 218.4 x 136.2 mm
重さ11.1kg2.9kg

投影の比較


AURAHORIZON Pro
投影解像度3840 x 2160 (4K)3840 x 2160 (4K)
明るさ2400ANSIルーメン2200ANSIルーメン

AURA とHORIZON Pro を並べて投影してみました。

左:AURA 右:HORIZON Pro

投影距離

左:AURA 右:HORIZON Pro

超短焦点プロジェクターのAURAなら、壁の近くに設置できるので投影用のスペースがコンパクトに済みます。

一方、HORIZON Pro で約100インチの投影をする場合、約2.5mの投影距離が必要となります。せまい部屋や物が多い部屋で、大画面投影するのは少し難しそうです。

投影距離を十分に確保するのが難しい場合はAURAがオススメです。

くわしい投影距離と投影サイズについては次の表をご覧ください。


AURAHORIZON Pro
80インチ10.9 cm2.12 m
100インチ20.9 cm2.65 m
150インチ44.1 cm3.98 m
300インチ88.2 cm7.95 m

※上記の投影距離はスペック値から計算で出しています。

色彩

AURAHORIZON Pro
10.7億色表示10.7億色表示
80% DCI-P3110% DCI-P3

HORIZON Pro の方が色域(DCI-P3)が +30%広め。つまりHORIZON Pro の方がより忠実な色合いでデジタルシネマを見る事ができます。

左:AURA 右:HORIZON Pro

実際に並べて投影してみてもHORIZON Pro の方が色彩の表現が豊かで忠実な色合いに感じました。

左:AURA 右:HORIZON Pro

一方、明るさが強いためか寒色系の色彩は、AURA の方がくっきり映っている感じました。

AURAHORIZON Pro
2400ANSIルーメン2200 ANSIルーメン
90% REC.709-

さらにAURAは「90% REC.709」対応なので、テレビ放送の色彩をより忠実に楽しむことが出来ます。

明るさを重視する方、チューナーに繋いでテレビ放送の視聴がメインの方はAURAがオススメです。

AURA単体の投影

HORIZON Pro単体の投影

ただし、両プロジェクターともに大画面で投影したときの美しさは衝撃的。まるで目の前に絶景が広がっているような錯覚を覚えました。

両機ともに高クオリティーな投影なので、どちらを選んでも満足できる方が多いのではないでしょうか。

明るさ

電気をつけた部屋での投影。小さな字が並んでいても読める。
左:AURA 右:HORIZON Pro

どちらも2000ANSIルーメンを超える明るさなので電気をつけた明るい部屋でも、細かな字を読むことができます。

AURAHORIZON Pro
2400 ANSIルーメン2200 ANSIルーメン

電気をつけた部屋での投影
左:AURA 右:HORIZON Pro

電気を消した部屋での投影
左:AURA 右:HORIZON Pro

スピーカーの比較

AURAHORIZON Pro
Harman KardonHarman Kardon
60W(15W × 4基)16W(8W × 2基)
Doldy Audio/dts対応Doldy Audio/dts対応

内蔵スピーカーに関しては圧倒的にAURA の方が上。スピーカー出力が大きいので音の表現力がかなり高いです。

側面を大きく占めるAURAのスピーカー。見た目だけでもすごい事が伝わってきます。

HORIZON Pro も十分に良いスピーカーを搭載していますし、満足できる方は多いと思います。ですが、AURAの方が複雑で繊細な音の重なりや臨場感を感じる事ができました。映画館にいるときのような迫力のある音を楽しめます。


AURAHORIZON Pro
出力

ヘッドフォン × 1
OPTICAL × 1

ミニUSB × 1
ヘッドフォン × 1
OPTICAL × 1

ちなみに両プロジェクターともに様々な端子を搭載しているので、外部スピーカーに繋ぐ事も可能です。

ファンの騒音

AURAHORIZON Pro
32 dB未満30dB 未満

体感として、どちらもファンの音はほとんど気になりません。普段、家のエアコンや扇風機の駆動音(一般的に50dB程度)にストレスを感じていないのであれば、問題ないレベルです。

スペック上ではAURAの方が騒音が若干大きいようですが、投影距離が短い分、プロジェクターから離れた距離での視聴が可能なのでそこまで気にならない差だと思います。

参照元:AURA商品ページ

補正機能の比較

補正機能に関してはHORIZON Pro の方が優秀です。


AURAHORIZON Pro
台形補正(自動)×

台形補正:垂直 ±40°、水平 ±40°

台形補正(手動)8点台形補正
4点台形補正
台形補正:垂直 ±45°、水平 ±45°
オートフォーカス×
(手動ピント調整は可能)
障害物回避×
自動スクリーン補正×

台形補正

AURAの8点台形補正

AURAは自動の台形補正が搭載されていません。しかし手動で8点補正が出来るので、投影位置を柔軟に決められます。

HORIZON Pro は自動で台形補正が出来る上に、縦方向のズレにも横方向のズレにも対応できます。ポンッと置いただけで自動でセッティングしてくれるのはHORIZON Pro の強みです。

フォーカス調整

AURAのフォーカス調整

AURAはリモコンの十字キーをつかってフォーカスを調整します。自動調整が無いのが少し不便ですが、一度セッティングすれば設置位置を動かす事はほぼ無いのであまり困ることはないかと思われます。

HORIZON Proを一気に壁から遠ざけた時の様子。投影距離が変わってもピントのずれを感じさせない ※オートフォーカスの動作だけを見れるように台形補正はオフにしています。

リモコンを使わずとも、プロジェクターの位置が変わった時に自動でオートフォーカスが起動。一気に投影距離を変えても分からないほど、高速で微細なピント調整を自動で行います。映像鑑賞の邪魔をせずに綺麗なピントを堪能できるのは嬉しいポイントです。

障害物回避・自動スクリーン補正

障害物回避、自動スクリーン補正の機能はHORIZON Pro にはありますが、AURA には無い機能です。

HORIZON Proは障害物(柱)に投影が被った際に自動で回避投影がスクリーンからはみ出した時や、コンセントや電気のスイッチなどの障害物に投影が被った時に、自動的に回避します。

セッティングの手間を減らしたい方はHORIZON Pro がオススメです。

Android TV

OSは両プロジェクターともにAndroid TV 10.0。Androidスマホのようにホーム画面には動画アプリが並び、直感的に使いやすいです。

Android TVとは、Google社が提供しているAndroidを搭載したスマートテレビ用のOSです。Google Playストアからは4,000を超えるアプリがダウンロードでき、数えきれないほどのゲームや動画アプリ、その他アプリが楽しめます。

YouTube、Hulu、dTV、Abema TVなどの動画アプリもダウンロード可能です。

インターフェース

両機ともにインターフェースが豊富。ゲーム機やスピーカー、パソコンなど様々な端末を繋げます。


AURAHORIZON Pro
入力

DC × 1
HDMI × 3
USB × 3
LAN × 1

DC x 1
HDMI x 2
USB x 2
LAN x 1

出力

ヘッドフォン × 1
OPTICAL × 1

ミニUSB × 1

OPTICAL x 1
ヘッドフォン x 1

価格の比較

AURAHORIZON Pro
299,860円(税込)176,880円(税込)

価格についてはHORIZON Pro の方が10万円以上お得。超短焦点よりも価格の安さを重視する方はHORIZON Pro がオススメです。

両プロジェクターともに、Glimpseで購入すれば購入後サポートを受けられることはもちろん、新規会員登録で10%Offクーポンが使えてかなりお得に購入できます。

Glimpse でAURA を見る

Glimpse でHORIZON Pro を見る

Glimpse に新規会員登録する

総評

4Kの高解像度、昼間も視聴ができる投影の明るさ、迫力のあるスピーカーを搭載した「AURA」と「HORIZON Pro」。

どちらもハイクオリティなプロジェクターですが、バランスの良さで選ぶならHORIZON Pro だと思います。

しかし、投影距離の短さ(超短焦点)と内蔵スピーカーにおいてはAURA が勝っています。この2点にこだわるのであればAURA がオススメです。

どちらのプロジェクターも映像体験を格上げしてくれることは間違いありません。是非、あなたのこだわりに合わせて選んでみてください。


↓今回レビューした商品はこちら

関連記事:【レビュー】XGIMI AURA使ってみた 超短焦点にリッチな映像と音響がたまらない