XGIMI から待望の超短焦点プロジェクターAURA が登場しました。HORIZON Pro との違いが気になる方も多いはず。
どちらもXGIMI製で4K、2000ANSI ルーメンを超える明るさ、リッチなスピーカーなどが揃っていますが、その分どちらを選ぶべきか迷います。
今回はそんな方に向けて、実際の投影の比較や機能性などを検証しました。是非ご覧ください。
【目次】
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外観
AURAはシルバーを基調としたデザイン。HORIZON Proはブラックを基調としたデザイン。どちらもシンプルでどんなインテリアにも馴染みそうです。
AURAの方が本体サイズも大きく、約11kgと重ため。最初のセッティングは少し大変です。大型テレビのように据え置きでの使用が一般的になります。
対してHORIZON Pro は女性でも持ち運びしやすいコンパクトサイズ。据え置きプロジェクターとしてはもちろん「リビングから寝室に持ち運んで映画鑑賞」といった使い方も簡単にできます。
AURA | HORIZON Pro | |
大きさ | 606 × 401 × 139.5 mm | 208.4 x 218.4 x 136.2 mm |
重さ | 11.1kg | 2.9kg |
投影の比較
AURA | HORIZON Pro | |
投影解像度 | 3840 x 2160 (4K) | 3840 x 2160 (4K) |
明るさ | 2400ANSIルーメン | 2200ANSIルーメン |
AURA とHORIZON Pro を並べて投影してみました。
投影距離
超短焦点プロジェクターのAURAなら、壁の近くに設置できるので投影用のスペースがコンパクトに済みます。
一方、HORIZON Pro で約100インチの投影をする場合、約2.5mの投影距離が必要となります。せまい部屋や物が多い部屋で、大画面投影するのは少し難しそうです。
投影距離を十分に確保するのが難しい場合はAURAがオススメです。
くわしい投影距離と投影サイズについては次の表をご覧ください。
AURA | HORIZON Pro | |
80インチ | 10.9 cm | 2.12 m |
100インチ | 20.9 cm | 2.65 m |
150インチ | 44.1 cm | 3.98 m |
300インチ | 88.2 cm | 7.95 m |
※上記の投影距離はスペック値から計算で出しています。
色彩
AURA | HORIZON Pro |
10.7億色表示 | 10.7億色表示 |
80% DCI-P3 | 110% DCI-P3 |
HORIZON Pro の方が色域(DCI-P3)が +30%広め。つまりHORIZON Pro の方がより忠実な色合いでデジタルシネマを見る事ができます。
実際に並べて投影してみてもHORIZON Pro の方が色彩の表現が豊かで忠実な色合いに感じました。
一方、明るさが強いためか寒色系の色彩は、AURA の方がくっきり映っている感じました。
AURA | HORIZON Pro |
2400ANSIルーメン | 2200 ANSIルーメン |
90% REC.709 | - |
さらにAURAは「90% REC.709」対応なので、テレビ放送の色彩をより忠実に楽しむことが出来ます。
明るさを重視する方、チューナーに繋いでテレビ放送の視聴がメインの方はAURAがオススメです。
ただし、両プロジェクターともに大画面で投影したときの美しさは衝撃的。まるで目の前に絶景が広がっているような錯覚を覚えました。
両機ともに高クオリティーな投影なので、どちらを選んでも満足できる方が多いのではないでしょうか。
明るさ
どちらも2000ANSIルーメンを超える明るさなので電気をつけた明るい部屋でも、細かな字を読むことができます。
AURA | HORIZON Pro |
2400 ANSIルーメン | 2200 ANSIルーメン |
スピーカーの比較
AURA | HORIZON Pro |
Harman Kardon | Harman Kardon |
60W(15W × 4基) | 16W(8W × 2基) |
Doldy Audio/dts対応 | Doldy Audio/dts対応 |
内蔵スピーカーに関しては圧倒的にAURA の方が上。スピーカー出力が大きいので音の表現力がかなり高いです。
HORIZON Pro も十分に良いスピーカーを搭載していますし、満足できる方は多いと思います。ですが、AURAの方が複雑で繊細な音の重なりや臨場感を感じる事ができました。映画館にいるときのような迫力のある音を楽しめます。
AURA | HORIZON Pro | |
出力 | ヘッドフォン × 1 | ヘッドフォン × 1 OPTICAL × 1 |
ちなみに両プロジェクターともに様々な端子を搭載しているので、外部スピーカーに繋ぐ事も可能です。
ファンの騒音
AURA | HORIZON Pro |
32 dB未満 | 30dB 未満 |
体感として、どちらもファンの音はほとんど気になりません。普段、家のエアコンや扇風機の駆動音(一般的に50dB程度)にストレスを感じていないのであれば、問題ないレベルです。
スペック上ではAURAの方が騒音が若干大きいようですが、投影距離が短い分、プロジェクターから離れた距離での視聴が可能なのでそこまで気にならない差だと思います。
補正機能の比較
補正機能に関してはHORIZON Pro の方が優秀です。
AURA | HORIZON Pro | |
台形補正(自動) | × | 台形補正:垂直 ±40°、水平 ±40° |
台形補正(手動) | 8点台形補正 4点台形補正 | 台形補正:垂直 ±45°、水平 ±45° |
オートフォーカス | × (手動ピント調整は可能) | 〇 |
障害物回避 | × | 〇 |
自動スクリーン補正 | × | 〇 |
台形補正
AURAは自動の台形補正が搭載されていません。しかし手動で8点補正が出来るので、投影位置を柔軟に決められます。
HORIZON Pro は自動で台形補正が出来る上に、縦方向のズレにも横方向のズレにも対応できます。ポンッと置いただけで自動でセッティングしてくれるのはHORIZON Pro の強みです。
フォーカス調整
AURAはリモコンの十字キーをつかってフォーカスを調整します。自動調整が無いのが少し不便ですが、一度セッティングすれば設置位置を動かす事はほぼ無いのであまり困ることはないかと思われます。
HORIZON Proを一気に壁から遠ざけた時の様子。投影距離が変わってもピントのずれを感じさせない ※オートフォーカスの動作だけを見れるように台形補正はオフにしています。
リモコンを使わずとも、プロジェクターの位置が変わった時に自動でオートフォーカスが起動。一気に投影距離を変えても分からないほど、高速で微細なピント調整を自動で行います。映像鑑賞の邪魔をせずに綺麗なピントを堪能できるのは嬉しいポイントです。
障害物回避・自動スクリーン補正
障害物回避、自動スクリーン補正の機能はHORIZON Pro にはありますが、AURA には無い機能です。
投影がスクリーンからはみ出した時や、コンセントや電気のスイッチなどの障害物に投影が被った時に、自動的に回避します。
セッティングの手間を減らしたい方はHORIZON Pro がオススメです。
Android TV
OSは両プロジェクターともにAndroid TV 10.0。Androidスマホのようにホーム画面には動画アプリが並び、直感的に使いやすいです。
Android TVとは、Google社が提供しているAndroidを搭載したスマートテレビ用のOSです。Google Playストアからは4,000を超えるアプリがダウンロードでき、数えきれないほどのゲームや動画アプリ、その他アプリが楽しめます。
YouTube、Hulu、dTV、Abema TVなどの動画アプリもダウンロード可能です。
インターフェース
両機ともにインターフェースが豊富。ゲーム機やスピーカー、パソコンなど様々な端末を繋げます。
AURA | HORIZON Pro | |
入力 | DC × 1 | DC x 1 |
出力 | ヘッドフォン × 1 | OPTICAL x 1 |
価格の比較
AURA | HORIZON Pro |
299,860円(税込) | 176,880円(税込) |
価格についてはHORIZON Pro の方が10万円以上お得。超短焦点よりも価格の安さを重視する方はHORIZON Pro がオススメです。
両プロジェクターともに、Glimpseで購入すれば購入後サポートを受けられることはもちろん、新規会員登録で10%Offクーポンが使えてかなりお得に購入できます。
総評
4Kの高解像度、昼間も視聴ができる投影の明るさ、迫力のあるスピーカーを搭載した「AURA」と「HORIZON Pro」。
どちらもハイクオリティなプロジェクターですが、バランスの良さで選ぶならHORIZON Pro だと思います。
しかし、投影距離の短さ(超短焦点)と内蔵スピーカーにおいてはAURA が勝っています。この2点にこだわるのであればAURA がオススメです。
どちらのプロジェクターも映像体験を格上げしてくれることは間違いありません。是非、あなたのこだわりに合わせて選んでみてください。
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