最近ますます身近になったプロジェクター。実は自宅以外でも、キャンプや車中泊など屋外でのニーズも高まっています。
自然に囲まれて映画やゲームを楽しめるなんて、最高の非日常空間ですよね!コミュニケーションの機会も増え、キャンプをより一層満喫できること間違いありません。
今回の記事では、キャンプ場でプロジェクターを使ってみたい!という方向けに、プロジェクター選びのポイントや便利アイテム、さらにはキャンプ場で迷惑にならないアイデアまでしっかりとお伝えします。
【目次】
- キャンプで使いたいプロジェクターの選び方
- キャンプにおすすめのプロジェクター
- アウトドアシアターをするのにあると便利なアイテム5選
- プロジェクターを使う時の注意点&迷惑にならないためのアイデア
キャンプで使いたいプロジェクターの選び方
キャンプで使うためのプロジェクターの選び方は、どのように使うのが理想か、重視するポイントによっても異なってきます。以下の8つのポイントをチェックしておきましょう。
- サイズや重さ
- 給電方法&バッテリー容量
- 接続のしやすさ
- 角度調節や台形補正機能
- 映像の見やすさ
- 投影距離
- 対応しているOS
- スピーカー
それぞれ詳しく解説します。
サイズや重さ
キャンプに持っていくとなると、持ち運びを考えますよね。
ただでさえ他のキャンプ道具も多いので、小型で軽量なタイプなら荷物の負担になりません。最近では片手で持てるようなコンパクトな機種が増えていて、キャンプ以外でも旅行やビジネスシーンなどにも使えて便利です◎
ただし、小型&軽量なタイプとなるとその分機能面やバッテリーの容量が少ない傾向があるので、バランスを考える必要があります。
車移動の場合であればサイズや重さより、性能を重視するのもアリ!
給電方法&バッテリー容量
キャンプ場などでは電源が確保できないことが多いため、給電方法やバッテリ容量も重要。
電源サイトのあるキャンプ場や、キャンピングカーなどの電源を利用できる場合、もしくはポータブル電源を使用するのであれば、電源に接続して使用するタイプのプロジェクターを選ぶと、長時間の視聴が可能になります。
電源が確保できない場合は内蔵バッテリーの容量がポイント。連続再生時間が、おおよそ映画一本分の2~3時間以上は確保できるものがおすすめです。
さらに、モバイルバッテリーから給電できるとより安心!
接続のしやすさ
キャンプ場でプロジェクターを使うなら、無線(ワイヤレス)接続できるタイプがおすすめ。
有線接続だと、HDMIやUSBなどのケーブルを持ち運んだり繋いだりするのが意外と手間だったりします。
また、スマホをプロジェクターに接続したい場合は、ミラーリング可能なプロジェクターを選ぶと無線接続が可能。有線接続をするなら変換アダプター必要になります。
角度調節や台形補正機能
キャンプなど屋外でプロジェクターを使うときって、お家と違って毎回スクリーンや設置場所の状況が異なるので、画面の調整が結構めんどうなんですよね。
そんな時は「角度調整」ができたり「台形補正機能」がついていると、かなりラクだし自由度が爆上がり!
角度調整が自在なので、スクリーンだけでなくテントの中や車内、天井など気分や状況によって様々な場所に設置することができ、活用シーンが広がります。自然の空気を感じながら寝転がって映像を楽しむのも格別ですね。
また台形補正機能があると、テントや車の中などの狭い場所や水平なところに置けない場合でも自動で画面の歪みを補正してくれるので、いつでも手軽かつ快適に使うことができます。
映像の見やすさ
映像やゲームを楽しむなら見やすさも大事なポイント。そこで見ておきたいのが、解像度・明るさ(ルーメン) ・投影方式の3つ。使いたいシーンや予算を考慮して選びましょう。
①解像度
解像度とは、映像を構成する光の点(ピクセルやドットと呼ばれる)の数のこと。つまり、点の数が少ない=解像度が低いと粗い映像、点の数が多い=解像度が高画質で見やすい映像ということになります。
なるべくコスパ良くきれいな映像が楽しみたいなら、フルHD(1920×1080ピクセル)以上がおすすめ!
関連コラム: 【目的別】プロジェクターの解像度の選び方!初心者にもわかりやすい用語解説あり!
②明るさ(ルーメン)
ルーメン(lm)とは、明るさを表す単位のこと。ルーメンの数値が大きければ大きいほど光源が明るく、明るい部屋でもくっきりと投影できます。
キャンプ場で暗くなってから使用する場合でも、200ルーメン以上は欲しいところ。1000ルーメン程あると夕方の比較的まだ明るさの残る時間帯から楽しむことが可能◎
関連コラム:プロジェクターのルーメンって何?実際のプロジェクターを使って明るさを検証!
③投影方式
プロジェクターの投影方式には「液晶方式」「DLP方式」「LCOS方式」の3種類があります。小型のプロジェクターでは、価格と画質のバランスがよいDLP方式が採用されていることが多いです。最も画質が良いのはLCOS方式、カラーの表示がきれいなのは液晶方式ですですが、その分価格も高くなります。
投影距離
投影距離(プロジェクターからスクリーンや壁までの必要距離)は、プロジェクターの機種やどのくらいの大きさで映像を映したいのかによって異なります。
一般的には、投影距離が遠いと画面は大きく・暗くなり、近いと画面は小さく・明るくなります。
キャンプでは屋外はもちろん、テントや車の中など様々な投影距離が想定されますよね。事前に投影距離と投影サイズをチェックしておくと失敗が少な目。狭い空間でも大画面映像を楽しむなら短焦点プロジェクターを選択肢に入れてみても◎
関連コラム:【画像付き】プロジェクターに必要な距離は?狭い部屋でも失敗しない選び方
対応しているOS
OS搭載機種であれば、他の端末に接続せずにプロジェクター単体でYouTubeやAmazon Prime Videoなど手軽に映画や動画を楽しむことができます。接続の手間がないのは嬉しい!
特にAndroid OSを搭載していると、既に加入している動画配信サービスなどをGoogle Playストアから追加できて便利◎最近ではNetflixに対応した機種もあり、ご自身が加入している&よく見るサービスによって選びましょう。
ただし独自のOSを搭載している場合、Google Playストアは使用できません。どんなアプリが使用できるのか事前に確認しておくと◎
スピーカー
プロジェクターにスピーカーが内蔵されているものを選ぶと、荷物が少なくて済みます。
しかしながら、持ち運びやすい小型のプロジェクターだと特に内蔵スピーカーの音質には限界があります。
より音質にこだわって本格的なアウトドアシアターを楽しみたいのであれば、外付けのスピーカーの使用も検討しましょう。
キャンプにおすすめのプロジェクター
Adget Pocket Projector
Adget Pocket Projector は、何と言ってもコンパクトで使い勝手の良さが魅力!重さはたったの425gで、片手でもラクラク持ち運べます。もちろん大容量バッテリーを内蔵しているので、事前に充電しておけば電源の無い外出先でもOK!(動画視聴 約2時間、音楽再生 30時間)
しかも、約4万円というリーズナブルな価格なのに、220ANSIルーメンの明るさや台形補正機能、Android OSを搭載するなど機能面も充実。
カラバリ豊富なのも嬉しいポイントですね!馴染みの良いカラーで使うシーンの幅がグンと広がります。
マグネット式三脚が付属しているため、角度調整もラクラク!テントや車内で天井投影も楽しめます。
XGIMI MoGo Pro+
「投影の美しさ、台形補正」を重視するならMoGo Pro+ がおすすめ。
MoGo Pro+ は、「フルHD対応」「垂直水平の自動台形補正機能」というモバイルプロジェクターでは中々見かけない、レベルの高い機能を兼ね備えているのが驚き!
筒状のフォルムで重さもわずか900gしかないので、荷物の間にもスッと入れやすく持ち運びに便利です◎
Android OSを搭載しているので、わざわざパソコンやスマホに繋がなくても動画視聴が始められます。Google アシスタントで音声操作にも対応◎
Anker Nebula Capsule Ⅱ
Anker Nebula Capsule Ⅱは、最大100インチの大画面を映し出すことができ、映画やゲームだけでなく、ヨガやストレッチなどエクササイズを楽しむのにも◎
しかもバッテリーは、動画は約2.5時間、音楽であれば約10時間の連続再生が可能で、映画も途切れず視聴できます。
500ml缶よりも小さいサイズ感と約740gという軽さで持ち運びも手軽!
さらに付属品もコンパクト。USB-Cの電源ケーブルで充電できて、コンセントプラグは折りたたんで収納できます。
アウトドアシアターをするのにあると便利なアイテム5選
キャンプにプロジェクターを持っていってアウトドアシアターをする時に、持っておくとさらに快適になるアイテムをご紹介します。
折りたたみ式のスクリーン
www.amazon.co.jp/dp/B08XYKDXLP
テントやタープ、布などに映すのもいいけれど、より快適な映像を楽しむなら持ち運べる折りたたみスクリーンがおすすめ。
こちらはすでに連結ロープ付きなので設営しやすいんです。また、裏地が黒いので光が漏れにくいのもありがたいポイント。
三脚
www.amazon.co.jp/dp/B07X5TQ676
三脚があれば、角度調整ができない機種でも高さや角度の調整がラクにできます。こちらは360度回転するので天井投影も可能に!
※プロジェクターの重量やネジ山などが適合するかチェックしたうえで購入しましょう。
ポータブル電源
www.amazon.co.jp/dp/B0BHZ9ZK8G
ポータブル電源があれば、バッテリーを気にせずプロジェクターを楽しむことができます。さらに、電源のない屋外でも炊飯器や電気ケトル 、電気毛布といった電化製品が手軽に使うことができるので一つ持っておいて損はないかも!
容量が大きいほど重く、価格も高くなる傾向。キャンプや車中泊で使用するなら500~700Whほどの容量がおすすめです。災害用として考えている場合には、1000Wh以上あったほうが良いでしょう。
モバイルバッテリー
www.amazon.co.jp/dp/B09Y58L6QG
ポータブル電源よりも手軽に利用できるのがモバイルバッテリー。軽量で持ち運びやすいサイズ感なので1つポーチに入れておくと、プロジェクターはもちろん、スマホやタブレット、充電カイロなどちょっとした電化製品にも使えて便利◎
キャンプに持っていくなら、10,000mAh程度あるモデルがおすすめです。
虫除け
www.amazon.co.jp/dp/B000AR4SXI
意外と見落としがちなのが虫!虫は光に集まってくる習性があるため、屋外でプロジェクターを使用するときには要注意です。
虫よけスプレーや蚊取り線香などを併用したり、蚊帳になるメッシュタープを設置するのも◎
プロジェクターを使う時の注意点&迷惑にならないためのアイデア
キャンプ場には、友人とアウトドアを楽しむ人・一人でゆっくり過ごす人・家族連れなど様々な人がいます。キャンプ場でプロジェクターを使用する場合、自分たちが楽しむということだけでなく、周りの人がどう感じるかにも配慮することが非常に大切。
トラブルの原因にならないためにも、どんな点に気をつけなけらばならないか確認しておきましょう。
キャンプ場へ事前確認
まず大前提として、キャンプ場にプロジェクターやスピーカーを持ち込むことが可能か、必ず事前に電話などで確認しておきましょう。キャンプ場によっては、スピーカーなどによる音出し、プロジェクターの使用を禁止しているところもあります。
音が大きくなり過ぎないように注意
プロジェクターで映画や音楽、ゲームなどを楽しむとなると、周りに漏れる音が迷惑になることがあります。特に複数人で使う場合、全員に聞こえるようにとある程度大きな音を出したり、盛り上がって大きな声を出してしまうことも。
くれぐれも配慮を忘れないようにし、音量や音の向き、音漏れのチェックを怠らないようにしましょう。
【迷惑にならないために】
音の対策にはイヤホンやヘッドホンが有効。コードレスタイプ(Bluetooth)なら、場所の自由度も高く動きやすくておすすめです。
プロジェクターの光が周囲の迷惑にならないように注意
プロジェクターの光が迷惑になることもあります。特に暗くなりだす時間帯からプロジェクターを使う人も多いかと思いますが、キャンプ場の夜は思ったより暗く、大きな画面の光は結構目立ってしまいます。
非日常の自然の夜を楽しんでいる人にとっては、あまり明るい光は不快に思うことも。テント内でプロジェクターを使用しても、投影の光が透けて外の人から見えてしまうことも。
プロジェクターを投影する向きに気をつけたり、場合によっては車の中で視聴するなどの配慮を検討しましょう。
【迷惑にならないために】
まずはできるだけ奥まっていたり、端のほうに場所をとることで、直接的に周りに明かりが当たることを防げます。
www.amazon.co.jp/dp/B09V9P8483
また、遮光タイプのタープやスクリーンを使用したり、シェルターテントの中で楽しむようにすると、光漏れを防げます。
キャンプ場の混み具合
混んでいて周りとの距離が近いと、プロジェクターの使用は迷惑になりやすいです。なるべくキャンプ場の端の方に場所をとりましょう。
周囲との距離をとれるよう、敷地が広かったり空いているキャンプ場や空いている日程を事前に確認して選ぶのがおすすめ。
消灯時間
キャンプ場には、利用者がみな気持ちよく過ごすためのルールが設けられており、消灯時間も定められているところが多いです。プロジェクターの使用に限らず、最低限のルールは守るようにしましょう。
また、消灯時間が定められていない場合であっても、夜遅くの使用は迷惑になりますので控えた方が◎
アウトドアでの楽しみの幅をぐっと広げてくれるプロジェクター。マナーやルールを守りながら、お家で楽しむのとはまた違った最高の非日常空間を味わってみませんか?