【画像付き】プロジェクターに必要な距離は?狭い部屋でも失敗しない選び方

「お家でプロジェクターを使って映像を楽しみたいけど、どのくらい距離が必要なの?部屋が広くないと無理かも?」と心配していませんか。

今回は、プロジェクターでキレイに映像を映すにはどのくらい距離が必要なのかについて、投影距離ごとの違いを比較しながら詳しく解説します。部屋が狭くてもプロジェクターの大画面を楽しむ方法もご紹介!

ご自身のお部屋の大きさとあわせてチェックしてみてください。

【目次】

  1. プロジェクターとスクリーンに必要な距離はどれくらい?
  2. 投影距離から投影サイズを計算する方法
  3. プロジェクターを選ぶときのコツ3step
  4. 狭い部屋でも大丈夫!投影距離が足りない時の対処法
  5. 長焦点・超短焦点プロジェクターの違い

プロジェクターとスクリーンに必要な距離はどれくらい?

投影距離と投影サイズの一例(※機種によって異なります。)

投影距離(プロジェクターからスクリーンや壁までの必要距離)は、プロジェクターの機種やどのくらいの大きさで映像を映したいのかによって異なります。

一般的には、投影距離が遠いと画面は大きくなり、近いと画面は小さくなります。次の表は投影距離と画面サイズの大まかな目安です。

視聴距離画面サイズ(縦横比16:9の場合)
1.5~1.8m60インチ(約133cm × 75cm)
2.0~2.4m80インチ(約177cm × 100cm)
2.25~2.7m90インチ(約199cm × 112cm)
2.5~3.0m100インチ(約221cm × 125cm)
2.75~3.3m110インチ(約244cm × 137cm)
3.0~3.6m120インチ(約266cm × 149cm)

ちなみに大型テレビは50~70インチ。100インチは次の写真くらいの大きさです。

JMGO N1 UltraプロジェクターでVIVIDSTORMスクリーンに投影

この臨場感ある100インチの大画面を映すには、約2.5~3mほど投影距離を取る必要があります。

投影距離で画面サイズはどう変わる?(1m、2m、3mの場合)

投影距離と投影サイズの一例(※機種によって異なります。)

投影距離が変わると画面のサイズがどのように変わるのか、実際の写真で比較してみました。投影距離が2倍になると画面のサイズも約2倍に、投影距離が3倍になると画面のサイズも約3倍になっています。

一般的な長焦点プロジェクターで大画面の投影をしたい時は、投影距離を長めに用意する必要があります。

投影距離で明るさはどう変わる?(1m、2m、3mの場合)

次に、投影距離が変わると映像の明るさはどのように変わるのか、実際の写真で比較してみました。投影距離が遠くなれば遠くなるほど、画面の明るさが暗く、薄くなっていることが分かります。

大画面投影すると投影が薄くなってしまいやすいので、明るさの強いプロジェクターを選ぶことも大切です。

投影距離から投影サイズを計算する方法

基本的に、映し出される画面の大きさは、プロジェクターとスクリーンとの距離に比例します。つまり、距離が1.5倍になれば、画面サイズも1.5倍になるという事です。

例えば、プロジェクターとスクリーンの距離が1mで画面サイズが40インチだとすると、距離が1.6mだと画面サイズは60インチに、距離が2.6mだと画面サイズは100インチになります。

この関係を利用すれば、プロジェクターとスクリーンの距離に対応する画面サイズが一つ分かれば、距離を変えると画面サイズがどうなるのかを算出することができるのです。

プロジェクターを選ぶときのコツ3step

プロジェクターからスクリーンまでの必要距離は、プロジェクターの機種によっても異なってきます。では実際に、ご自身の視聴環境ではどんなプロジェクターを選べば良いのか、次の3stepで確認してみましょう。

  1. 映像をどの場所から見るか決める
  2. 視聴距離から適した画面サイズをチェック
  3. プロジェクターを置く場所との距離を確認

詳しく解説します。

①映像をどの場所から見るか決める

まずは映像を映すスクリーンの位置と、どの場所から見るのかをある程度決めておくと良いです。

例えば「この壁に映して、この椅子に座って見よう」といった感じです。

②視聴距離から適した画面サイズをチェック

映画館で一番前の席だと首が疲れてしまうように、実はスクリーンから見る位置までの距離(視聴距離)によって、適している画面のサイズがあります。  

見る場所が決まったら、どのぐらいの画面サイズで映すのが適しているのか下記の表でチェックしてみましょう。

視聴距離画面サイズ
1.5~1.8m60インチ(約133cm × 75cm)
2.0~2.4m80インチ(約177cm × 100cm)
2.25~2.7m90インチ(約199cm × 112cm)
2.5~3.0m100インチ(約221cm × 125cm)
2.75~3.3m110インチ(約244cm × 137cm)
3.0~3.6m120インチ(約266cm × 149cm)

③プロジェクターを置く場所との距離を確認

画面サイズが決まったら、今度はスクリーンからプロジェクターを置きたい場所までの距離を測っておきましょう。ここで気をつけたいのは、スクリーンとプロジェクターの間に障害物があるとうまく映せないので、家具のレイアウトなども考慮すること。

次に、各プロジェクターの製品情報にある投影距離を確認し、希望の画面サイズに映すために必要な距離と実際にプロジェクターを置きたい場所までの距離が大きくかけ離れていなければ、問題なく映すことができます◎ 

プロジェクターを選ぶ際には、必ず設置場所の距離とそのプロジェクターの投影距離とが合ったものを選ぶことがおすすめ。


しかし、部屋が狭いとスクリーンからプロジェクターを置く場所までの距離が足りない!という場合もあるでしょう。そんなときは、次の項目を読んで解決!

狭い部屋でも大丈夫!投影距離が足りない時の対処法

台形補正機能があるプロジェクターを選ぶ

通常、スクリーンに対して斜めから投影すると画面が台形に歪んでしまいます。このゆがみをキレイな長方形に補正してくれる機能を「台形補正機能」と言います。

台形補正を使えば、斜めにおいてもキレイな四角形の投影(JMGO N1で投影)

台形補正機能を利用すればプロジェクター設置位置の自由度が高まり、理想の画像サイズでの投影が可能に◎

台形補正機能には上下方向と左右方向の補正があり、補正可能な角度や自動補正かどうかなど機種によって異なりますので、ご自身がプロジェクターを置きたい場所や用途を考慮して選ぶと良いですよ。

天井投影する

JMGO N1 Ultraで投影

部屋が狭くて十分な投影距離を取れない時は天井投影がオススメ。家具などの障害物も少なく、距離も十分に取りやすいです。テーブルや台、三脚を使うことで距離の調節もできますよ。

天井に投影するのでベッドで寝ながら映画鑑賞できて快適!詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:天井投影対応プロジェクターおすすめはコレ!天井投影のやり方や注意点もご紹介

超短焦点のプロジェクターを選ぶ

超短焦点プロジェクターなら壁の近くに置ける(JMGO O1 Proで投影)

超短焦点プロジェクターとは、スクリーンからプロジェクターまでの距離が非常に短くても、大きな映像を映すことができるプロジェクターです。

例えば、一般的な長焦点プロジェクターであれば80インチの画像サイズを映すためには約2mほど距離をとる必要がありますが、超短焦点プロジェクターであればわずか20~30cm程度の距離で映すことができます。

これなら部屋が狭くてスクリーンから距離をとれなくても大画面の映像を楽しむことができます!

おすすめ超短焦点プロジェクター

【リーズナブルなJMGO O1】

狭い部屋でも快適に使える超短焦点プロジェクター『 JMGO O1 』。

超短焦点プロジェクターといえば高額なイメージですが、JMGO O1は10万円前半でゲットできます!超短焦点プロジェクターの中でも比較的手頃な価格なので、初心者でも手に取りやすいですね。

だいたいA4サイズぐらいの大きさでコンパクト&軽量。壁の近くに置けるので部屋を広々と使えます。

JMGO O1 商品ページ

関連記事:【レビュー】超短焦点でコンパクトなプロジェクター「JMGO O1」なら部屋が広くなくてもOK!

【さらに明るく大画面!JMGO O1 Pro】

さらにハイスペックで上質な使い心地を求めるなら『 JMGO O1 Pro 』もおすすめ。

価格は10万円台後半と JMGO O1に比べると少しお高めですが、超短焦点プロジェクターの中ではリーズナブル。より大きく明るい映像を楽しむことができます。

JMGO O1 Pro 商品ページ

関連記事:【レビュー】JMGO O1 Proを使ってみた!壁の近くに置けるプロジェクターは便利!

長焦点・超短焦点プロジェクターの違い

point1 投影距離と画面サイズ

同じ画面サイズに投影したい場合、長焦点プロジェクターに比べて超短焦点プロジェクターのほうがスクリーンにかなり近い位置になります。

また、同じ距離で投影した場合、長焦点プロジェクターよりも超短焦点プロジェクターのほうが大画面で映すことが可能。

point2 影の映り込みやすさ


プロジェクターとスクリーンの間に人や物があると、画面に影ができてしまってうまく映せません。

プロジェクターを部屋の高い位置に設置できる場合には、プロジェクターとスクリーンの間に座っても影が映り込まないので、長焦点プロジェクターでも投影可能。しかし部屋の低い位置に置く場合、影が映りこまないように家具を移動させたり、プロジェクターの後ろに人が座るスペースが必要になるため、スクリーンの近くにおける超短焦点プロジェクターが便利です。

また、スクリーンの近くにおけることで使用中にうっかりプロジェクターの強い光を覗き込んでしまう心配が少ないため、超短焦点プロジェクターは小さいお子さんがいるご家庭にも◎

point3 価格の違い


超短焦点プロジェクターは、長焦点プロジェクターに比べて商品価格が高い傾向があります。

長焦点プロジェクターの平均的な価格帯が5万円前後である一方で、超短焦点プロジェクターは10~20万円前後でも安い方。

point4 スクリーン選び


超短焦点プロジェクターは、長焦点プロジェクターと比べるとスクリーンのわずかな波打ちや歪みが気になりやすくなります。 

なぜなら、スクリーンとの距離が近い分、スクリーンに対して光を当てる角度が大きくなるためです。通常の映像であればそこまで気にならないかもしれませんが、エクセルの表など細かな線を映す際には線が歪んでみえる可能性もあります。

超短焦点プロジェクターでよりクオリティの高い映像を見たい場合には、 波打つことのない白い壁や超短焦点プロジェクター専用のスクリーンを利用すると良いでしょう。

プロジェクターの投影距離についてよくある質問

「スローレシオ」「投影倍率」って何?

プロジェクターのスローレシオ・投影倍率とは「投影距離」と「画面の横幅」の比のこと。

「投影距離」を「画面の横幅」で割った値として示されていることもあります。

画面サイズの横幅を1とした場合、投影距離が短いほどスローレシオ・投影倍率は小さくなり、短焦点ということになります。